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2019.03.08 Fri
【3/9〜3/17】CO-TORI 2019 -TOTTORI craft-SMLでは3/9(土)〜3/17(日)の期間中【CO-TORI TOTTORI craft】を開催いたします。
毎年恒例で一年に一度、店内が鳥取で溢れます。
毎年この期間を待ち望んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
商品も全て入荷し、いち早く皆様にご紹介をさせて頂きます!
・因州 中井窯
・山根窯
・延興寺窯
・牧谷窯
・岩井窯
・吉田璋也 デザインナイフ
・「かまわぬ」鳥取手ぬぐい
・山口邦子
・大因州製紙協業組合
まずは、CO-TORIが始まる前よりお問い合わせが多かった【因州 中井窯】 2色、3色の掛け分けがとても美しい。お皿以外にも蕎麦猪口、徳利、ビールグラスなど様々な形をご用意しております。温かみのある柄、色が優しく楽しい【山根窯】 こちらも徳利、土瓶、ミルクピッチャーなど形のバリエーションも様々です。 地元の原料を使い、登り窯で焼き上げる【延興寺窯】 単色でありながら奥深さのある色味は使いやすく、食事の盛り付けもし易いです。 毎度、ポップな柄で楽しませてくれる【牧谷窯】 特に平皿や深皿のバリエーションがとても多く入荷しています。同じサイズで違う柄を揃えるのも楽しい。 そして、今回【岩井窯】も参戦です! 掻き落としの「牡丹柄」もしっかり揃っております。 流曲線を描いたストライプ柄も様々な形で。 こちらは、鳥取民藝の父、吉田璋也が中国の青竜刀から着想してデザインしたという独特の形のナイフ。
最高級の鋼を使い、手打ち鍛造で作られており、一年間研がずに切れるほどの切れ味。 ナイフだけではなく、吉田璋也が手がける木工用具。美しい「お盆」も店内にございます。 【かまわぬ】の手ぬぐい。
鳥取「青杏+」とのコラボ作品や、中井窯の掛け分けの皿の模様や、牧谷窯の波模様がデザインされたものも。 山口邦子さんの型染め。ストールやトートバッグなどの布小物のほか、
カードや便箋などの和紙に染めたものも沢山届きました。
とても可愛いパペットは、遊び心のある山口さんの作風ならではです。 「大因州製紙協業組合」の便箋や封筒、名刺は、1000年以上も続く因州和紙の伝統を受け継ぎ発展させたもの。
丁寧な材料処理が高品質な和紙を生み出しています。 今回、商品の一部をご紹介いたしましたが、やはり実際に奥行きのある色をご覧になって、お手にとって触感を楽しんでいただきたい鳥取の素敵な商品ばかりです。
そして、今年も手仕事販売のみではなく3/9(土)、3/10(日)の二日間限定で鳥取の美味しい「たべもの」「お酒」をご用意して朝11時から夜21時まで開けてお待ちしております。
1年に1度SMLが鳥取に染まる『CO-TORI』に是非遊びに来てください!
より詳細な情報は下記URLからご覧くださいませ。
ホームページ :http://co-tori.jp/
Facebook :https://www.facebook.com/Co-tori-309324242524362/
Instagram : https://www.instagram.com/co_tori2019/
2019.03.05 Tue
3/31.sunイベント予告【SMLのお花見 -栃木編-】
『SMLのお花見 -栃木編-』
3/31(日)12:00-20:00
@SML 目黒区青葉台1-15-1 AK-1ビル1F
※申込不要
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目黒川の桜が満開の頃、
SMLでは栃木県益子の作家の二人展まっ最中。
ならば今年は、栃木にちなんだお花見を。
栃木の美味しい日本酒やワインで、お昼間から乾杯!
さて今回の主役は、郷土料理『しもつかれ』。
鮭や根菜、大豆、酒粕などを煮込んだ料理です。
他府県では認知度ゼロですが、
栃木では学校給食にも出る定番メニュー。
ただ、独特の発酵香があり、
給食で苦手になってしまう子も多いんだとか。
が、我らは酒呑み。
この独特な味と香りは、酒のアテの中でも最高ランク。
しかも、アレンジ次第でさらに絶品のアテに変貌するのだそう。
栃木のお酒と『しもつかれ』は、最強コンビなのです。
当日は、栃木から「しもつかれブランド会議」のメンバーが
SMLに乗り込みます!
雑誌ソトコトの巻頭にも登場した青柳徹さん率いる、
しもつかれ愛溢れる普及チームが
『しもつかれ』をアレンジした酒のアテやランチ、甘味などを
皆さまにご提供。
お花見の休憩がてら、どうぞお立ち寄りください!
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●しもつかれとは?
しもつかれは、栃木県を代表する伝統料理で、
約1000年もの歴史があると言われています。
基本材料は、大豆、にんじん、大根、鮭の頭、酒粕などですが、
各家庭により多少異なります。
これらを鍋で煮込み、数日発酵させ完成となります。
栄養価が高く、成人病予防や美容にも良いとされています。
●しもつかれブランド会議とは?
しもつかれは健康にも良い食べ物なのですが、
鮭の頭と酒粕が入っていることから生臭い酒臭いとクセが強く、
栃木県民の中でも好き嫌いがハッキリと割れます。
年配者は好んで食べる方が多いですが、
若者を中心に食べなくなっているのが現状で、
このままだと1000年続く栃木の伝統が消失してしまう可能性があります。
そこで、ブランディングデザイナーでもある代表の青栁が、
栃木の伝統料理を次の1000年に繋ぐために
「しもつかれブランド会議」を発足させ、
参加メンバーと共にしもつかれを再定義する活動を約1年前からしています。
ネガティブなイメージが定着してしまっているしもつかれですが、
栃木県民の誇れるブランドへアップデートするために、様々な活動をしています。
2019.03.02 Sat
ご応募受付中!【つまみ道 ホタテざくざく!XO醬の巻】3月の「つまみ道」第一弾!
【つまみ道 ホタテざくざく!XO醬の巻】
SMLで去年からお取り扱いしている「Scallop Sauce」。
訳すと「ホタテソース」、XO醬です。
ソースというか、これはもうホタテ。
こんな贅沢良いの?と驚く、ホタテざくざくの瓶詰めです。
つまみとしてそのまま食べても良し、
チャーハン、鍋、雑炊、グラタン、ドレッシング、何でも良し。
とまらない美味しさで、一度食べるとリピート必至の
絶品調味料です。
今回は、このXO醬を使った超簡単つまみを、
初の男子先生「お兄ちゃん」こと、小林照恭さんに習います!
<メニュー>
・干し大根ピリッと炒め
・ジャーマンぽてマヨ
・鶏団子、白菜でトロトロ鍋
・お楽しみのシメごはん
今回もキンキンに冷えたビールと、
「いまでや」セレクトの美味しい日本酒をご用意いたします。
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【つまみ道 ホタテざくざく!XO醬の巻】
3/12(火)19:30-21:30
@SML(目黒区青葉台1-15-1 AK-1ビル1F)
<参加費>¥5,000
<定員>12名
お申込は、03-6809-0696 / e-shop@sm-l.jpまで
(facebookの参加ボタンでは受け付けておりませんのでご注意ください)
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<先生>小林照恭(こばやし てるひさ)
料理人、雑貨メーカー、家具製造など、さまざまな経歴を持つ男。
現在はフリーランスでインテリア雑貨の企画・卸として活躍し、
昨秋に自身プロデュースとなる木のカトラリーを発表、
SMLの定番商品として販売している。
( ↓ 店頭でおなじみ、このカトラリーです)
何の由来か、呼び名は「お兄ちゃん」。
当社では新人スタッフから社長まで、「お兄ちゃん」といえば小林照恭。
設備が壊れたら「それお兄ちゃんに聞いてみて」。
彼の奥様が店に来てくれたら「あ、お兄ちゃんの奥さんだよ」。
年下も年上も関係なく、お兄ちゃんは小林照恭ただ一人なのである。
美味しいものとお酒が大好き。紺のバンに乗っている。前髪は短めです。
2019.03.01 Fri
3.21-4.2【松﨑修×後藤竜太 二人展】
【松﨑修×後藤竜太 二人展】
3/21(木・祝)〜4/2(火)
12:00-20:00 ※土日祝11:00-
<在廊日>
松﨑修 3/21,23,24,30,31
後藤竜太 3/21,23,24
<実演>
松﨑修 3/21,23,24
ノミや鉋で形を作っていく「刳りもの」の作業を実演いたします
<オープニングパーティ>
3/21(木・祝)18:00- ※申込不要
料理家・蓮池陽子によるお料理とお酒を、作り手と共にお楽しみください。
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毎年、桜の季節恒例の【松﨑修×後藤竜太 二人展】。
松﨑さんの漆は、ぼってりしたフォルムが特徴的。
後藤さんの陶器は、土っぽくザラッとした質感。
店に整然と並んでいると「ちょっと渋いかな?」と感じるかもしれませんが、
普段の食事を盛ってみると、驚くほど使いやすく、一枚で雰囲気を作ってくれます。
関西の作家さんが送ってくれた柑橘を、二人のうつわでいただいてみました。
松﨑さんのお重で、食後のデザートとして。
フチが錫なので、使い方次第で華やかにもクールにもなります。
お正月やお花見以外の、普段の日常の中でお重を使ってみると、遊び心があって楽しい。
こちらは後藤さんのうつわに、春菊と八朔のサラダを。
浅鉢なので、ふんわり料理を盛るとバランス良く、きれいに見えます。
深い色のうつわは単体だと地味に思えても、鮮やかな野菜との相性が抜群。
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さらに、今回は二人とも栃木の作家ということで、
栃木に関連したイベントを二つ企画しています!
ちょうど季節は、桜満開の頃。中目黒へぜひ遊びにお越しください。
【関連イベント1】
『つまみ道 -松崎家のつまみ-』
3/23(土)16:00-18:00
参加費¥5,000 定員12名 ※事前申込制
講師:松崎道子、蓮池陽子
お客さんや知人が多く訪ねてくる松崎さんの家では、大勢で食卓を囲むのが日常。
今回は地元の旬野菜を使った簡単つまみを、松崎家のお母さんから習います。
松崎さん後藤さんと共に、賑やかに乾杯しましょう。
【関連イベント2】
『SMLのお花見 -栃木編-』 ※申込不要
3/31(日)12:00-20:00
企画:しもつかれ会議
栃木の作家の二人展にちなみ、栃木の美味しい日本酒やワイン、
栃木の郷土料理『しもつかれ』をアレンジしたランチやつまみをお楽しみいただける花見イベント。
近くの目黒川は花見の名所で、大変賑わいます。
休憩がてら、裏通りのSMLにも是非お立ち寄りください。
2019.02.27 Wed
【開催レポート】いりこと、燗と、スペシャリテ去る2/24(日)、
香川のいりこ屋さん「やまくに」の山下浩一さん・加奈代さん、
南青山の日本料理店「てのしま」の林亮平さんを先生に迎え、
【いりこと、燗と、スペシャリテ〜出汁とりから晩酌まで〜】を開催しました!
前半は「やまくに」の加奈代さんから、そもそもいりことは?をレクチャー。
成長段階によって、大羽・中羽・小羽と呼び分けされているのだそう。
なかでも中羽の『銀付いりこ』は、うろこがついた状態で、栄養や旨味が詰まっている最高級のいりこ!
左が「いりこのおっちゃん」こと、お父さんの浩一さん。
一家総出で営む、小さないりこ屋さんです。
一晩水出ししておいたお出汁を、飲み比べ。
質の違い、処理の違いで、どれくらい味が違うのか体験してもらいました。
「やまくに」のこだわりは、瀬戸内で獲れたいりこを、
機械ではなく手作業で選別していること。
機械で選ると、必ず質の悪い個体が混じってしまいます。
そうすると、まわりの良い個体まで悪変してしまうのだそう(腐ったミカン、と同じ原理)。
さらにもう一つの理由として、機械にかけることでいりこに傷がつき、
せっかくの良い個体が酸化して、悪くなってしまうのだそうです。
だから機械ではなく、手で。
本当に大変な作業ですが、そうすることで、質の良いいりこだけをお届けできるのだそう。
出汁とりの前の、いりこの処理。
頭を取って、内臓を取って、ぱかっと割って。
それを、フライパンで煎ります。焦げないように、パチパチ音を逃さないように。
途中でぐっと香りが広がって、美味しそう〜!と皆んなため息。
この状態から、お出汁をとります。
もちろんこのまま食べても、めちゃくちゃ美味しい!
特に、頭の部分には旨味が詰まっており、皆んなでサクサク味見しました。止まらない美味しさ。
さて、その間に「てのしま」林さんは、酒のアテである一品を作ってくださっています。
おっちゃんが先に味見!
「め、めっちゃウマイ…」と絶句していました。笑
左が林さん。
「菊の井」で17年間修行され、海外での仕事も数々経験された、和食のスペシャリスト。
日本料理の敷居を下げて、それぞれの土地や文化に根付いた食材・食事をみんなで楽しみたい、と
南青山に「てのしま」を昨年オープンされました。
おっちゃんと同じく香川の生まれで、「手島」という小さな島にご家族のルーツがあるのだとか。
加奈代さんから最後のポイントをお聞きしているうちに、アスパラと貝の和え物が完成!
いりこをパウダー状にしたもので「いりこ味噌」を作り、それと絡めた一品。
これに林さんが燗酒としてオススメする「辨天娘」を合わせ、
林さんから料理といりこの関係についてお話を聞きながら、まず一献。
続いて、お出汁の飲み比べ。
ノーマルに取ったお出汁と、ある調味料を少しだけ加えたお出汁。
林さんいわく、和食の美味しさの一つは「品がある」ということ。
ではその「品」とは何か?
口に含めたあと、美味しいけれどスッと消えていく儚さやキレ。
これこそが、和食の「品」だと林さんは考えています。
昆布やかつおと違い、酸の成分が無いいりこ出汁で、そのキレをどう出すか…
考えた林さんは、ある調味料にたどり着きました。
これを少し加えるだけで、格段に味が澄む。
素人の私たちにもはっきりと違いのわかる、絶品のお出汁でした。
お昼の時間帯だから…と、林さんが作ってくださった「いりこと金柑のおいなりさん」。
いりこが色んな風に使われており、歯ごたえと旨み、金柑の風味が絶妙!
そして、今回のスペシャリテ「いりこ出汁のにゅうめん」。
林さんのお店で、シメの一品として多くのお客さんから熱望されているメニューです。
小豆島の手延べ麺、香川のいりこ、と瀬戸内のすべてが凝縮された珠玉の一品。
その美味しさに、皆さんしばし言葉を無くして味わっていました。
スペシャリテのうつわには、同じく瀬戸内・仁城逸景さんによる漆のお椀を合わせて。
最後は、おっちゃんと林さんへ、皆んなでざっくばらんに質問タイム。
「なんちゃない味」って、とても大切だなというお話が出ました。
どぎつい鮮明な美味しさではなくて、なんてことない(なんちゃない)、ふつうの美味しさ。
でも何日か経つと、また食べたいなと、ふと思う。
そんなやさしい力が、いりこにはあります。
(右から、おっちゃん・加奈代さん・林さん・林さんのスタッフさん。
スタッフさんは、アメリカで生まれ育ち、3ヶ月前に「てのしま」へ入社したばかり。
林さんが本当に楽しくポジティブな人で、いわゆる’修行’の重たい空気は一切ない職場なんです、
と笑う顔が印象的でした)
「いりこは近年、適正な獲り方や買い付け方をされてこなかった。
香川では、いりこは ‘もらうもの’。おっちゃんとこは高いなぁ、と買ってもらえない。
だけどうちは『へんこ』やから、大変でも自分らの手を使って、良いもんだけを出してます。
その背景を理解してくれるお客さんが増えていくことが、大事だなと思います」と、おっちゃん。
「日本料理は、技術も伝統も大事。
だけど型にはまりすぎて、本来の楽しみや良さを失ってしまいがちな業界です。
昆布とかつおのルールがどうこうより、美味しいいりこと出会えたから、それを使う。ただそれだけ。
日本料理はもっともっと変革していける!可能性が無限にあると思っています。」と、林さん。
作り手の思いと、偽りのないまっすぐな仕事から生まれた、いりこという「食」。
熱く、楽しく、美味しい3時間でした。
ご参加いただいた皆さま、そして「やまくに」のお二人、「てのしま」のお二人、
本当に素敵なご縁とお時間を、ありがとうございました。