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2018.06.04 Mon
河原崎貴の「鉄のフライパン」その2長野県にて、鉄の道具を作る河原崎貴(かわらざきたかし)。
6/6(水)から阪急うめだ本店で始まる「民藝と暮らす 2018」にて、
SMLのコーナーでは、河原崎さんの鉄の道具をご紹介することになりました。
前回の記事に続き、今回はスタッフが実際に調理に使った様子と実感をご紹介します。
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まずは、ど定番のこちら。羽根つき餃子。
フライパンは、中サイズを使いました。
美味しい油を少し多めに、カリッと仕上げたいところ。
途中で蓋をして蒸し焼きにします。
家にある大きめの蓋で大丈夫。
水溶き片栗粉を回し入れてしばらく火を通せば…見事な羽根が。
パリパリで、とても香ばしくいただけました。
大人数での食事に、盛り上がること間違いなし。
・
続いてはこちらも定番、ハムエッグ。
小サイズ使用です。
このままテーブルに持って行って、朝ごはんに。
最後に少し油を足して、このフチが完成!
まわりはカリカリ。なのに黄身はトロトロ。
これは鉄ならではの火の通り方。まさに極上の目玉焼きです。
もちろん、ベーコンもカリカリ。
中サイズで作って、切ったバゲットを一緒に焼いても最高ですね。
・
さぁ次は豪快に、塩焼きそば。
具がたっぷりの焼きそばは、大サイズで。
まず油を敷いたら、麺だけを炒めます。
ずーっと混ぜていない方が良いです。少し放っておくくらいが丁度。
すると、ところどころに焦げ目がつきます。
これがとても香ばしい。
ここで麺をいったん取り出し、次は野菜だけを炒めます。
サッと強火で。まったく水分が出て来ないと思います。
火が通ったら、さきほどの麺を投入。
好きな味付けをして、全体が混ざれば完成です。
野菜のシャキシャキ感と、麺の香ばしさに感動。これも、鉄ならでは。
・
さぁ、ついに本丸がやってきました。
どーんと、ステーキ。
こちら、SML一同愛してやまない、島根の美味しい美味しい和牛。
コツは、
焼く直前に塩胡椒。
しっかり、煙が出るまでフライパンを熱してから焼く。
はじめから強火で旨みを閉じ込める。
そしてやたらとひっくり返さないこと。
これだけ。
あとは熱々になった鉄が、お肉を美味しくしてくれます。
「うまーい!」「やわらかーい!」
我々は感動の渦、口の中は肉汁の渦です。
付け合わせの野菜も、レンジで柔らかくしたものを投入するだけ。
しっかり焦げ目がついて、塩を振るだけで美味しい。
ほんの一部ですが、結論としていえば、
他のフライパンと同じように、何にでも使えるということ。
そして、サッと火を通したいものや、
焦げ目の美味しいお料理、
とりわけ「焼く」ことが、鉄は大得意であるということ。
そして、焦げやすいイメージを持たれがちな鉄のフライパンですが、
実は、使えば使うほど油がどんどん馴染んで、焦げつきにくくなります。
油が馴染めば、料理はより美味しく仕上がります。
羽根つき餃子はカリッと。チャーハンはパラパラと。焼き野菜はこんがりと。
大事なポイントは、洗剤を使わずに洗うこと。
調理に使った油がそのままフライパンに定着してくれます。
もし食材が焦げ付いたら、タワシでしっかり落とすこと。
気をつけたいのはそれくらいで、面倒なお手入れは必要ありません。
実際に使い始めたら、その違いに感動し、手放せなくなってしまいます。
だんだん油馴染みが良くなっていくのを実感するのも、とても楽しい。
やがてその美味しさや使いやすさは、
日々のキッチンの中で当たり前の存在となり、生活をより充実させてくれるのです。
阪急うめだ本店「民藝と暮らす2018」は、あさって6/6(水)から。
ぜひお出かけください。
http://www.hankyu-dept.co.jp/honten/h/mingei2018/index.html
2018.06.02 Sat
河原崎貴の「鉄のフライパン」その1長野県にて、鉄の道具を作る河原崎貴(かわらざきたかし)。
6/6(水)から阪急うめだ本店で始まる「民藝と暮らす 2018」にて、
SMLのコーナーでは、河原崎さんの鉄の道具をご紹介することになりました。
SMLの店頭では今までご紹介の機会がなかった、河原崎さんの道具。
今回は、「鉄のフライパン」にスポットを当て、その魅力をお伝えしていきたいと思います。
河原崎さんは、長野県伊那市に工房と自宅を構えています。
平野というよりも山あいで、家々と田畑が山を縫うように点在している静かな土地です。
元々は東京で10年ほど、会社勤務をしていた河原崎さん。
鉄の道へのきっかけは、たまたま知り合った鍛冶職人の存在でした。
退職し、訓練校を経て、長野県内の鍛治工房にて働き始め、1年で独立。35歳でした。
周囲には、「きっとやっていけないからやめた方がいい」と止める人も多くいましたが、河原崎さんに迷いはなかったと言います。
河原崎さんの作り方は、「鍛造(たんぞう)」と呼ばれるもの。
はじめに鉄を大まかな形にカット。
それを熱し、軟らかくなった状態で、叩いて形を作っていきます。
工業製品は、同じ鍛造でも、機械と型でプレスされることがほとんどですが、
手仕事の職人は、ひとつひとつをハンマーで叩いて作り上げます。
形が作られるのはもちろんですが、
叩くことで、鉄の内側の密度がギュッと増します。
これによって、鉄がより丈夫に、強くなるのです。
また、フライパンの場合は、熱しながら叩くことで
表面に「酸化皮膜」という良いサビ(黒サビ)がつきます。
これが傷や悪いサビ(赤サビ)を防ぐ役割をしてくれることで、
より使いやすく、安心なフライパンとなるのです。
この取っ手もポイント。
輪っかになっているので、キッチンに引っ掛けておくこともできます。
これは、細い棒状の鉄を折り曲げて、くっ付けています。
熱すると軟らかくなる鉄は、こういう曲線も美しく表現することができるのです。
次回の記事では、鉄のフライパンならではの良さ・魅力を
スタッフが調理したときの写真を混じえながらご紹介したいと思います。
2018.05.28 Mon
6/16.sat「つまみ道Vol.02」ご参加受付中!「つまみ道」。
今年新たに始まった、SMLが今もっともゴリ押しする脱力お料理系シリーズ企画。
前回大盛況で幕を閉じたこちらの次回開催が、
6/16(土)17:00〜に決定しました!
■■■■■■■■■
謎のベールに包まれていたこのイベントについて、
今日はご紹介したいと思います。
(プレ開催、Vol.01開催と、2回分の写真を交えています)
ただいま次回分の申込受付中。
記事を読んで「これは…!」と思った方、ぜひとも一度参加してみてください。
「つまみ道」は、端的にいえば、つまみ教室です。
うつわ屋であるSMLと、その母体であるデザイン事務所Surmometer.Incの両メンバーが、
タッグを組んで開催する、新しいシリーズ企画。
なぜ、つまみ教室なのか…
それは、私たち会社のメンバーがみんな酒好きだから。
美味しいお酒とつまみを楽しめる会なんて最高だな〜
せっかくだから家でも作れるように習いたいな〜
自分の好きなうつわに格好よく盛りたいな〜
そんなスタッフの願望を形にした、スタートしたばかりの新しい試みです。
気軽なつまみ教室ではあるものの、酒とつまみに対する情熱は無限大。
酒の道は、つまみの道。つまみの道は、人の道。。。
道場に弟子入りするかのごとく、その道を極めたい。
そんな熱く暑苦しい(?)理由で、「つまみ道」と名付けました。
■■■その1:師範のこと■■■
道場というからには、師範がいます。
Vol.01の師範はこの方、
蓮池陽子先生。
先生は、普段フードスタイリングやレシピ開発、ケータリングなどを行っている料理家。
特に日本各地の調味料や、アウトドア料理などが専門です。
この先生、時々豹変するんです…
何に、って?
…詳しくは、参加してくれた人だけのお楽しみといたしましょう。
先生ももちろん、お酒大好き。
初めての打ち合わせは、みんなで呑みながらでした。
先生のレシピは、簡単で、旬で、美味しい。
つまみなんですが、お弁当のおかずにも応用できそうなメニュー。
ホタルイカの下処理の仕方や、入れるだけで出汁が取れる食材など
覚えておきたい「基本のき」まで、しっかりレクチャーしてくれます。
家でも作れるように、が一つのポイントでもあります。
■■■その2:お酒のこと■■■
美味しいつまみには、美味しい酒。
SMLのイベントではお馴染み、「いまでや」白土暁子さん。
つまみ道のお酒もセレクトしてくれています。
白土さんが選んでくれるお酒はいつも美味しくて、他ではあまり見かけないお酒も。
「つまみ道」では手酌禁止。酒は酌み交わすべし。
自然と笑みがこぼれます。
今後も、つまみや季節に合わせて、日本酒やワインなど色々登場予定。
■■■その3:うつわのこと■■■
ビールを呑みながら作る絶品つまみ。
完成したら、うつわの山からそれぞれ、自分の盛りたいうつわをチョイス。
うつわ屋なので、さまざまな形、色、質感のうつわが沢山あります。
1種ずつ盛るもよし、3種を大皿にちょっとずつ盛るもよし。
隣の人の盛り方を見て、なるほど〜!となることもありますね。
いい感じに盛って、日本酒も注いで、セッティングして。
シャッターチャンスもここ。
そうそう、後でご紹介しますが、Instagram「#つまみ道」は必見です。
■■■その4:レシピペーパーのこと■■■
メモは取らないでいいです、と筆記用具の携帯をお断り。
なぜなら。
つまみ作りの一瞬一瞬を楽しんでほしいから(大げさ?)。
そしてなぜなら。
お帰りの際に、デザインチームが作る
オリジナルレシピペーパーをプレゼントしているから。
さっきのうつわと同じく、こちらもデザイン事務所ならでは。
家で作るときも見やすいように、大事に持っていたくなるように。
デザインチームのこだわりが詰まっています。
家呑みの強い味方。
■■■その5:わりと参加しやすい■■■
もうそろそろ、長いですね。これで最後にします。
参加しやすい、これは人それぞれだとも思うのですが、
「つまみ道」はシリーズ企画ではあるものの、単発で参加できます。
お料理教室のように、○○コース、とか、全○回、のような縛りがありません。
さらに、あえて不定期開催にしているため、
土日だったり、平日夜だったりと、いろんな曜日と時間帯に設定しています。
そんな感じなので、参加者も毎回さまざまです。
よくある、「常連さんばっかりで居づらい…」というのは全く無し。
さらに、お一人での参加率が多くて、みんなフラット。和やかです。
どうでしょう、え、「つまみ道なんだか気になってきた」?
では。ここで内容をおさらいです。
■■■
「つまみ道Vol.02」
6/16(土)17:00〜19:00
参加費:¥4,000 (つまみ3品とシメ、お酒がつきます)
持ち物:エプロン、タオル
会場:SML (目黒区青葉台1-15-1 AK-1ビル1F)
申込み・問い合わせはe-shop@sm-l.jpまたは03-6809-0696まで
■■■
そうこうしているうちに、次回のメニューが先生から届きましたよ!
●茄子の薬味とじゃこのサラダ
●鶏の磯辺天ぷら
●メンマと豚肉の甘辛煮
●梅と山椒のごはん
う〜〜ん、初夏!!!!
美味しそう!!!
そうは言っても、どうなのよ?と、まだ渋っているあなた。
Instagramで過去開催の様子を見ていただくことができます。
包み隠しておりません、赤裸々に公開されています。
ハッシュタグ「#つまみ道」、ぜひ覗きに行ってみてくださいね。
つまみの道に励み、みんなでゆるっとカンパイしましょう。
お待ちしています!!
-つまみ道-
Surmometer.Inc
工藝 器と道具SML
2018.05.26 Sat
【アイテム紹介】民藝と暮らす2018 @阪急うめだ本店 6/6-11今年も、大阪のこちらの催事に出展いたします。
「民藝と暮らす 2018」
2018.6.6(水)〜11(月)
10:00-20:00
金・土曜のみ21:00まで、最終日は18:00終了
http://www.hankyu-dept.co.jp/honten/h/mingei2018/index.html
会場:阪急うめだ本店 9階 祝祭広場
今年、SMLのブースでご紹介する品物はこちら。
▼伊藤丈浩(陶器・栃木)
▼志村睦彦(磁器・東京)
▼宮岡麻衣子(磁器・東京)
▼及川恵理子(陶器・長野)
▼大久保ハウス木工舎(木工・長野) 6/7(木)ワークショップ有。詳細はうめだ阪急HPにて。
▼岡田崇人(陶器・栃木) 6/9(土)象嵌・掻き落とし実演有。詳細はうめだ阪急HPにて。
▼安土草多(硝子・岐阜)
▼河原崎貴(鉄・長野)
そして、河原崎貴さんの奥様でもいらっしゃる
染織作家の中村摂子さんからは、のれんやコースター、ランチョンマットなどを入荷予定です。
今は画像がまだありませんが、順次こちらのブログやインスタグラムにアップしていきますので
どうぞお楽しみに!
2018.05.22 Tue
【予告】民藝と暮らす2018 @阪急うめだ本店 6/6-11今年も、大阪のこちらの催事に出展いたします。
「民藝と暮らす 2018」
2018.6.6(水)〜11(月)
10:00-20:00
金・土曜のみ21:00まで、最終日は18:00終了
http://www.hankyu-dept.co.jp/honten/h/mingei2018/index.html
阪急うめだ本店 9階 祝祭広場
※写真は昨年の様子です
今年、SMLは9名の作り手の品物をご紹介させていただきます。
安土草多(硝子・岐阜)
伊藤丈浩(陶器・栃木)
及川恵理子(陶器・長野)
大久保ハウス木工舎(木工・長野) 6/7(木)ワークショップ有。詳細はうめだ阪急HPにて。
岡田崇人(陶器・栃木) 6/9(土)象嵌・掻き落とし実演有。詳細はうめだ阪急HPにて。
河原崎貴(鉄・長野)
中村摂子(布・長野)
志村睦彦(磁器・東京)
宮岡麻衣子(磁器・東京)
今年SMLからは、関東やその周辺の土地で制作する作家を中心にご紹介いたします。
いつもお馴染みの作家や、SMLでは初めてのご紹介となる作家のものまで、
使いやすいうつわや道具をたくさん持って大阪入りする予定です。
初日6/6(水)11:00からは、ライター澁川祐子さんによる「民藝同人と食」トークショーが行われます。
こちらは予約不要。初日のお祭り気分も味わいに、ぜひお出かけください。
さらに今年は、各地のコーヒー屋さんの出張もあります。
SMLの良き親友、DITTO COFFEが6/8(金)9(土)に美味しいコーヒーを淹れに来てくれます。
開催までの期間、facebookやInstagramにて、持っていく商品の一部を掲載予定です。
いつもはなかなかお会いできない関西のみなさん、ぜひ遊びに来ていただけると嬉しいです。